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大宮法科大学院大学 今週の大宮法科

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今週の大宮法科

2009年08月

2009年08月03日 09:00

投稿者 omiyalaw

2009年08月

2009年08月09日 14:13

投稿者 omiyalaw

2009年08月

2009年08月24日 09:00

投稿者 omiyalaw

2009年08月

2009年08月31日 12:00

 第二東京弁護士会の法科大学院支援委員会では,毎年,夏休みの時期に,大宮法科大学院大学の学生向けに,弁護士会館見学と法律事務所見学の企画を実施している。

 法律事務所見学は,「エクスターンシップ」ではなく,限られた時間の文字通りの「見学」であるが,大規模事務所から一人事務所,また様々な専門分野を持っている事務所から町医者的な総合事務所まで,様々なタイプの事務所が,学生の見学を受け入れてくれている。

 弁護士会館見学は,文字通り,霞ヶ関にある弁護士会館を見ていただき,弁護士会の活動について説明して質疑応答を行い,あとは懇親を深めるという企画である。我々弁護士は弁護士会館に足を運ぶというのは取り立てて意識することもない行動であるが,弁護士以外の人間が弁護士会館に足を運ぶ機会はあまりない。

 弁護士にとっては「特別な場所じゃないんだけれど。」という意識だが,見学者は興味津々という良い意味でのギャップがあるのが通常である。

 私事であるが,先日,私の事務所の新人弁護士の出身地にある高校生たちが社会科見学で裁判傍聴にくることになった。私自身,法学部でゼミを持っていたときには学生を連れて裁判傍聴-弁護士会見学-法務省史料展示室見学-事務所見学という「法曹ツアー」を何度も実施していたため,ガイドツアーはお手のもの。
そこで,弁護士会館見学のお手伝いを買って出た。このときも,高校生達は全てが新鮮という感じで,実に楽しいひとときだった。

 このように,学生のための弁護士会館見学は,地味であるが,未来の法律家達にとって弁護士会をより身近に感じて貰い,また,普段接している教員以外の弁護士にも接することで,より見聞を広めるという意味で有意義な機会ではないかと自負している。

 そんな弁護士会館見学に,今年はもう一つの目玉が加わった。

 弁護士会館見学を実施したのは8月7日。その前日まで東京地裁では裁判員裁判の第1号事件の審理判決がなされていた。その弁護人を務めていた伊達俊二弁護士が,たまたま本年度の法科大学院支援委員会の委員長である。そのこともあり,施設見学後は伊達弁護士による裁判員裁判の弁護人体験を語る会(特にこのような名称が付されていたわけではないが)が行われた。この会には,伊達弁護士とともに弁護人を務めた吉田繁實弁護士もゲスト参加してくれて,学生のみならず弁護士にとっても実に参考になる話を聞くことができた(会には弁護士会に常駐している副会長も何人か参加していた)。

 伊達弁護士からは,公判と同様のプレゼン資料を投影しつつ,実際に冒頭陳述の再現が行われた。プレゼン資料はパワーポイントやグラフィックソフトなどを駆使して作られていた。伊達弁護士も吉田弁護士も,普段はワープロソフトで文書起案をすることはあるが,この事件をやることになって,はじめてプレゼンソフトやグラフィックソフトを使ったとか。伊達先生曰く「冒頭陳述や弁論などの文章は幾らでも書けるけれど,それをビジュアルなものにしたり,プレゼンの資料にするのにものすごく時間がかかった。」とのこと。私は,弁護士会内で,お二人と同じグループに属していて,もう10年以上のおつきあいになるが,非IT系(冗談半分で「旧人類」ということもある)の伊達先生がグラフィックソフトと格闘する姿を想像すると,大変だったろうなと感じた。

 検察庁は「日常的に刑事事件を扱っている組織」であるから,刑事裁判のためのプレゼン資料を作ることに専従するスタッフがいるようだが,常に刑事事件を扱っているわけでもない一般の弁護士が,法律事務所でプレゼンのためのスタッフを抱えておくわけにはいかないから,弁護士自身がそういう技術を身につけていくほかないだろう。むろん,プレゼンテーションは手段であって目的ではないから,パソコンにこだわる必要はないのであるが…。

 見学に来ていた学生が「自分は常日頃こういうプレゼン関係の仕事をやっているので,プレゼン資料という観点からは今でも助言できるところがある。合格したら是非戦力として使ってほしい。そのためにも一日も早く合格して弁護士になりたい。」と語っていたのは頼もしかった。今後裁判員裁判に携わるとすると,刑事弁護のベテランとプレゼン資料作成技術をもつ若手弁護士が組み,若手弁護士は資料作りの能力を提供しつつベテラン弁護士から刑事弁護のスキルを吸収するというのが一つのスタイルとして考えられる。

 そのほか,弁護方針をどうするか,弁論をやるときの法廷での立ち位置についても,裁判官席に正対する形ではなく,弁護人席で行うことを「あえて」選択したこと,など,考えさせられることがたくさんあった。

 ともあれ,裁判員裁判終了直後にこのような機会を持つことができたことは,学生にとっても,また見学会に参加していた他の弁護士にとっても非常によい研鑽となった。

 体験報告会終了後は,本年度の第二東京弁護士会会長である川崎達也弁護士ほか数名の副会長も加わり,懇親会を行い,学生達は現場のエネルギーを大いに吸収していた。

投稿者 omiyalaw

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