桜がほころび始めた3月末の昼下がり,本学北沢先生ご引率ものと,新3年生23名が最高裁を訪問いたしました。白亜の城砦といった外観の最高裁に立ち入るのは初めてという学生も多く,筆者も思わず背筋が伸びる思いがしました。
まず最初は,第三小法廷にて裁判傍聴です。絨毯の敷詰められた傍聴席は薄暗い一方,一段高い位置の裁判官席はスポットライトに照らされています。そこへおもむろに中央の威厳のある扉が開き,4名の判事が登場しました。後にお話を伺う予定の濱田判事もおられます。報道機関による撮影の後,とある損害賠償請求事件の判決言渡しが始まりました。途中2度の閉廷を経て,最後の6つめの事件においては,民事弁論が行われました。これは賃金支払請求事件であり,被上告代理人が答弁書の趣旨を陳述したものです。最高裁にしてはめずらしく,20分以上の長い民事弁論でした。(ちなみに,最初の5つの判決言渡しはそれぞれ数分程度です。)我々学生は,その事件の背景詳細は知らなかったものの,代理人弁護士の先生の熱意あふれる弁論から,何が争点なのかを聞き取らんとすべく,じっと耳を傾けておりました。
