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最高裁判所訪問 2006年3月27日(火)

blog_news.JPG 桜がほころび始めた3月末の昼下がり,本学北沢先生ご引率ものと,新3年生23名が最高裁を訪問いたしました。白亜の城砦といった外観の最高裁に立ち入るのは初めてという学生も多く,筆者も思わず背筋が伸びる思いがしました。
まず最初は,第三小法廷にて裁判傍聴です。絨毯の敷詰められた傍聴席は薄暗い一方,一段高い位置の裁判官席はスポットライトに照らされています。そこへおもむろに中央の威厳のある扉が開き,4名の判事が登場しました。後にお話を伺う予定の濱田判事もおられます。報道機関による撮影の後,とある損害賠償請求事件の判決言渡しが始まりました。途中2度の閉廷を経て,最後の6つめの事件においては,民事弁論が行われました。これは賃金支払請求事件であり,被上告代理人が答弁書の趣旨を陳述したものです。最高裁にしてはめずらしく,20分以上の長い民事弁論でした。(ちなみに,最初の5つの判決言渡しはそれぞれ数分程度です。)我々学生は,その事件の背景詳細は知らなかったものの,代理人弁護士の先生の熱意あふれる弁論から,何が争点なのかを聞き取らんとすべく,じっと耳を傾けておりました。

傍聴の後は館内見学です。私たちは大法廷において,有名な「太陽のタペストリー」「月のタペストリー」や,15の裁判官席の居並ぶ大法廷をぐるりと見渡しました。ここで私たちの学ぶ最高裁判例が作り上げられてきたのかと,歴史の積み重ねを感じざるを得ない空間でした。
それから26万冊の蔵書を誇る図書館を見学した後,待ちに待った濱田判事のお部屋訪問です。広々としたお部屋は大臣と同級のお部屋とのこと。濱田先生が激務をこなされてきたお部屋を,私たちはまたもぐるぐると見渡してしまいました。ここで記念撮影。お部屋訪問はこれにて終了です。
濱田先生との懇談のため,私たちは再び第三小法廷に戻りました。濱田先生は弁護士から最高裁判事になられた方ですので,渉外弁護士として手がけてこられた事件についてご説明いただきました。引率の北沢先生とご一緒に手がけられた件もあり,学生たちは興味津々。それから徐々に最高裁のお話になり,学生から6,7つほどの質問があがりました。ここに質疑応答ひとつひとつを再現することは控えますが,最高裁で扱われる上告事件は年約6000件,その他も含めると年間約1万件という数字からして,各判事がいかに様々な事件を多数扱っておられるかは想像に難くありません。その中にあって,「どんな分野であれ,これまで(弁護士としての)40年のキャリアが役に立つ」という濱田先生のお言葉が印象的でした。
最高裁という場所は,私たちが法律家を志すにあたって日ごろから意識せざるを得ない場所です。今回の訪問により各学生の胸の内には,さすが最高裁と感服する気持ち,新しい時代を見据えて改革していかねばならないという気持ち,様々な思いが芽生えたといえます。いずれにせよ,法律家として最高裁に関わっていくことになる私たちにとって,今回の訪問は勉学への強い動機づけとなりました。この場を借りて,最高裁訪問・濱田判事との懇談の機会を設けてくださった北沢先生に御礼申しあげます。また,次の機会にはぜひ後輩学生の最高裁訪問を強くオススメいたします。

(文責:昼間主3年 K.N)

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