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ニューズレター(第5号)

学生リレー日記 第5回 SUMMER VACATION!

1、ご挨拶
News Letterをご覧の方々、はじめまして。皆様は今年どのような夏を過ごされましたでしょうか?さて第6回のNews Letterは昼間主の私、E.N.をナビゲーターに、大宮フロンティアロースクールの学生がどのような夏を過ごしたかをご案内したいと思います。



2、休暇の前には期末試験
まず7月末に行われた前期期末試験シーズンから。この試験は土日を使って二週間に分けて行われ、一日で3科目の試験が配当される時間割。試験は1科目あたり3時間ですから、1日6時間論文を書くことになります。ただこの少々ハードな時間割も教育的配慮があってのこと。司法試験本番でも長時間論文を書かなければならないんだから、今のうちから慣れておいたほうがいいんじゃないかということでしょう。

それにしても通常の授業期間中も少ない睡眠時間とほとんど休みの日を作れないスケジュールに追い込まれたのですが、試験期間に入り、さらに勉強する余地があったのは驚きですね。「もうこれ以上はムリ!」って思っていたんですが、やってみればなんとかなるものなんだなと思いました。ただ、あとで助手さんにお話を伺うと、目の下にクマが出来ているのはいつものことだけど、試験期間中の学生はみんな形相もすごかったから話しかけづらかったそうです。そういったハードな日常がお好みの読者の方、ぜひ来年私たちの仲間になりませんか?決して「全然ハードじゃなかったじゃないか!」とは言わせませんので(笑)。
そんな試験期間中でしたが、私は民法の代わりに内田百鬼園の『阿房列車』を開きたい誘惑とも実は闘っていました。というのも内田貴先生の民法の教科書を開くときに、戦前から戦後にかけて活躍した文人、内田百鬼園を思い出して、同じ内田姓でも随分違うなぁなんてことをちょっと考えていましたね。『阿房列車』の冒頭、「なんにも用事が無いけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」なんてことをロースクールに入るまでは私もしていたのに、今やそんなことは望むべくも無い日常へ。大宮駅から出ている寝台特急にパッと飛び乗れたら…なんて。

さて、これで試験のことは一応ご案内できたかなと思ったんですが、まだもう一つのスタイルの試験をご紹介していませんでしたね。それはテイクホーム試験という聞きなれない呼び名の試験です。まあ、ありていに言ってしまえばレポートと同じなんですが、選択科目の現代弁護士論と司法制度論の二科目がこのスタイルでの試験でした。ただレポートと同じといっても、とんでもなく時間がかかる代物で、最初は「レポートでよかった♪」なんていう甘い思いを抱いていたのに、いざ課題にとりかかってみると「こんなことなら普通の試験のほうが・・・(涙)」なんていうことに。私はテイクホーム試験を一つ仕上げるのに3日かかってしまいました。よく考えたらテイクホーム試験だからといって決して楽をさせてくれるような先生方では無かったんですよね(笑)。


3、試験が終わったらパーティー会場へ
最後の試験科目、民事訴訟法が終了すると、学校の食堂で先生方が用意してくださったパーティー、Happy Hour Meetingのはじまりです。このパーティーでは、みんな試験終了の解放感から、よく飲む、よく食べる、よくしゃべると三拍子そろってみんなご機嫌。我が校のトップリーダーの「名馬は並みの馬より2・3倍飼葉を喰うが、売値は10倍になる。人間も鯨飲・大食・大声じゃなくてはいかん。」というお話を思い出します。


実はこのHappy Hour Meeting、先生方によって定期的に開いて頂いているのですが、我々学生の慰労や先生方との懇親という面もさることながら、見落とせないのは学生の要望をダイレクトに先生方に伝えられる場でもあるということです。というのもロースクールという仕組み自体が日本で始めて導入されたシステムですから、最初から何の問題も無く全てうまくいくなんてことはありえません。様々なトラブルが出てくるのは当たり前で、問題はトラブルが出てきたときに、如何に素早く対応できるかということに尽きると思います。しかし、既存の大学ではいくら学生の要望を伝えても、大学が変わるなんてことはありませんでしたよね。
一方、ここ大宮フロンティアロースクールにとっては変化のスピードがまるで違うことが強みです。なにしろビジネス・実務の最前線にいる弁護士が作ったロースクールだけあって、今までの日本の大学のスピード感覚とはまるで違い、ビジネス・実務のスピード感覚で動き続けている。先ほどのトップリーダーの言葉を借りれば「朝令暮改はもう遅い、今の時代は朝令朝改」ということになるんだと思います。もちろん学生たちが要求したことが何でも通るというわけではありませんが、学生のアクションに対してすぐにリアクションがあり、先生方がいいと思われたことはすぐに実現させる。こんなロースクールってちょっと魅力的じゃありませんか?


4、SUMMER VACATION
さあ、パーティーが終わって、午前5時まで飲み続けていましたが、いよいよ夏期休暇。小学生の頃からさかのぼって考えても、これほど夏休みが待ち遠しかったことはありません。まず夏休み初日は大宮で大規模なお祭り。2日目からはロースクールの同級生が所有している別荘へ15人近くの人数で遊びに行きましたが、試験終了直後ということでハジケ方がすごい。しかもこういう場合、てっきり若い世代がはしゃいで、年上の世代は年下の世代を微笑ましく見守る感じなのかな、なんて思っていたらとんでもない。20代の学生よりも30代の学生のほうがさらに貪欲に楽しんで、ハジケていましたね。

そうそう、この大宮フロンティアロースクールの特徴として幅広い世代が集まっているということが挙げられます。大体34歳を頂点に正規分布の形で下は22歳から上は50歳まで。ですから上に書いたようなことは日常茶飯に起こりますし、若い世代に属する私としてはいつも様々な形で勉強させてもらっています。読者の方々がご存知かもしれない例をあげると、8月23日の日経新聞朝刊の大宮法科大学院の特集で紹介された、総合商社勤務の坂本勉さん(30、仮名)や広告会社勤務の岡崎みずほさん(30、仮名)には、イベントをしようとしたときにアドバイスをもらったり、助けてもらったりして勉強させてもらいました(なにしろ職業柄イベントについてはプロですから)。
もっとも年上の世代も年下の世代から色々教えてもらっているそうで、勉学面でも非勉学面でもお互いがお互いから学びあえるというのは、なかなか得がたいことだと思います。それに先ほどプロという言葉を使いましたが、「〜についてはあの人がプロ」っていう人があちこちに存在するのも特徴ですよね。ここ大宮フロンティアロースクールなら、そんな人たちと濃密な人間関係をお互い築いていけることは間違いないんじゃないでしょうか。


5、夏休みは遊びっぱなし…?
さて私の夏休みですが、ロースクール入学以降は土・日も身動きがとれなかったために、普段会えなかった友人たちと連日会うことに。地方で漁師をやっている友人がサザエを50個持って泊まりにも来ました。この友達からは「サザエの歯って食べたことある?これがすごい珍味!まぁ、食べてみなよ。」とのこと。私はサザエに歯があるなんて考えたことも無かったんですが、食べてみると独特の歯ざわりで確かに珍味。一個のサザエから取れる量が極めて少ないため、結構いい料亭でもなかなか出せないそうです。というわけで唐代の詩人李白の『山中にて幽人と対酌して』ではありませんが「一杯一杯又一杯」と杯を重ねる日々でした。

こうやって書いてくると、「夏休みは遊びっぱなし?」と思われるかもしれませんが、なかなかそうはいかないのがロースクールでの夏休み。まず勉学面ですが、二弁から派遣されていて、いつも様々な面で相談に乗ってもらっているアドバイザリースタッフに講師をお願いした民法や刑法の勉強会。そしてやはり実務家教員をご意見番に招いて学生がプレゼンする憲法勉強会。これらはみな学生たちの自主的な企画で先生方にお願いして、先生方もそれに応じてくださっていますから、夏休みにどれだけ勉強するかはまさに学生たちのやる気しだいですね。

また非勉学面でいえば、まず法律事務所訪問があります。一口に法律事務所といっても事務所の規模や性格に応じて、その業務はとてもヴァラエティに富んでいます。そうした法律事務所を訪問して様々なことを勉強して、自分たちが将来どういった道を進もうか考える。これも学生にとって重要なことですよね。

そして、日弁連と東京三会合同の霞ヶ関にある弁護士会館の見学もありました。これはいきなり第二東京弁護士会の筆頭副会長以下、錚々たる方々のお出迎えを受けることに。ご挨拶では「我々がロースクールを創ったのは自分たちの後輩を自分たちで育てるためだ。」という我々に対する二弁の期待を語っていただき、その後弁護士会館の地下で会食、というよりは完全に宴会でしたね(笑)。あっ、そうそう民法の勉強会を弁護士会館でやっていたというのも、うちの学校らしくて面白いですよね。


6、最後に
おっと、うっかりしゃべっていたらもうこんな時間ですね。明日は9月から始まる契約法の課題をこなさなければならないので、そろそろ今日はこのあたりで。私の長い話に最後まで付き合っていただいてありがとうございました。このNews Letterを読んでいただいた方とぜひ来年大宮でお会いできることを楽しみにしています。ご案内は私、E.N.でした。


第6回著者紹介 昼間主 E.N.25歳、法学部卒。


大宮フロンティアロースクールでは貴重なキャリア、学部生からロースクールへ進学。法学部出身なんですが、学部時代法律はほとんど学ばず、他に色々と面白いことを貪欲に見つけては楽しんでいました。将来はリスクマネジメント・行政関係に携わる弁護士を志望していましたが、ロースクールで面白そうな仕事を知れば知るほど、あれもやってみたいしこれもやってみたいと思ってしまい、ちょっと困っています。せっかくですから、面白そうと思ったことはみんなやってしまえばいいのかもしれませんね。


新校舎内見報告

news06_01.jpg9月15日(水)の教授会終了後、教員を対象とした新校舎の内見会が行われました。大宮駅と仮校舎の往復の道すがら、工事の様子は何となく眺めていましたが、いつの間にか、大宮駅到着直前に新幹線の窓から建物がはっきりと見えるようになっていました。
新校舎が入るビルは19階建て。現在は18階まで工事用エレベーターで上がることができるので、まずは18階まであがりました。西側には大きな建物もないため、眺望は良好でした(未だガラスが入っていないため、網越しに見る景色ではありましたが)。

つぎに、法科大学院が入る9階以下のスペースに移動。まずは我々の拠点となる個人研究室を見ました。扇形のスペースを区切って作られる研究室は、スペース的にも過不足のないクオリティ。また同じフロアには会議室もあり、場合によってはこのフロアで小さな勉強会も可能です。教室は80人規模、30人規模など、用途に合わせたものが数多く用意され、3学年の学生に十分対応できるものになっています。


news06_02.jpg図書館・自習室のある3階・4階は未だ間取り等がなされていないため開放的なスペースが印象的ですが、少人数で討議できる個室等も完備される予定です。またこの学習スペースとは別に、2階には学生の談話コーナーも設けられる予定ですから、そこでは軽い飲食をしながら少人数でゼミを行うことも可能です。

3階には法廷教室(裁判員を想定したタイプと、従来のタイプ)が作られ、尋問技術の研鑽などにも活用されることでしょう。

2階には320名収容の講堂があり、人数に応じて可動式座席を使用することができます。将来的にはシンポジウムなどを開催するメイン会場にもなる予定です。

新校舎は2月竣工予定。新年度からは新校舎での授業が開始されます。


広報委員長  田中 宏



編集後記

1ヶ月の夏休み...など全くありませんでした。(笑)今回のE.Nさんが書いてくれたように、「授業がない期間」をフルに活用して、前期の復習を行ったり、弁護士会と共催しての様々なイベントの準備を行っている間に、あっという間に8月は過ぎ去っていきました。

新校舎の建設も順調に進んでいるようで、近々教員による視察が行われる予定です。その学舎に魂を吹き込むのが我々の役目です。

                                         

2004.09.08 広報委員長 田中 宏

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