web版 大宮法科大学院大学ニューズレター(第1号)
発刊によせて web版 大宮法科大学院大学ニューズレター(第1号) 発刊によせて 本学では、ウェブにおける情報発信を充実させる方針で広報活動を行っておりますが、その一環として、この度「Web版 大宮法科大学院大学 ニューズレター」を発行することといたしました。 紙媒体のニューズレターでは、印刷・発行という作業を伴うため、「原稿がまとまらないと発行できない」「いったん発行してしまうと、新しい情報掲載は次号を待たざるを得ない」という制約があり、いきおい、情報が古くなるという欠点がありました。 そこで、情報の更新を機動的に行えるというウェブサイトの強みを利用して、デジタル版ニューズレターを発行することとした次第です。 したがいまして、本ニューズレターは一つの号の中でも、情報が追加・更新されることがあります。今後は、本学で開催されたイベントや教員・学生のレポートなど、本学の生きた情報をリアルタイムにお伝えしていきたいと思っておりますので、是非継続してごらんいただけますようお願いします。テンプル大学ロースクール学長の講演
去る6月4日(金)に、テンプル大学ロースクール(Temple University James E. Beasley School of Law) のロバート・ラインスタイン(Robert Reinstein)学長が、ローラ・リトル(Laura Little)教授、マシュー・ウィルソン(Matthew Wilson)教授とともに来学され、教員・学生を対象に、「アメリカのロースクール教育における最近の発展−一学長の視点−」と題する講演を行われた。これは、外部講師による講演会として最初のものとなった。 テンプル大学ロースクールは、ペンシルヴァニア州立でフィラデルフィア市に位置し、公判弁論教育で全米トップクラスと評価されているほか、東京、北京、ローマにもキャンパスを開設して国際教育にも力を入れている、革新的ロースクールである。本学学生を毎年5人までLL.M.学生として受け入れる協定が成立しており、本学にとって最大の提携ロースクールである。 ラインスタイン学長は、アメリカのロースクール教育における最近の発展を、
- グローバル化
- 技能訓練
- ローレヴューの増加
- 教員の研究活動
- テクノロジーの導入
- 専門化とLL.M.コース
- ビジネス化と専門職倫理
- 出願者と就職先の増減の景気変動
という8項目にまとめて概説したあと、聴衆の希望に応じて個別項目を詳しく説明するという方法で、活発な質疑応答を行われた。(通訳は本学の宮澤節生副学長が担当した。)講演後には、教員有志およびテンプル大学ロースクール出身の本学学生と会食された。(2004.06.10)


左写真:左から、ウィルソン教授、リトル教授、ラインスタイン学長、本学宮澤副学長
右写真:講演終了後に学生の質問に答えるテンプル大学LS教授陣
学生リレー日記
第1回 「学生も先生?」 —水曜日 商事法入門とその放課後
HPをご覧の皆様、こんにちは。 皆様のほとんどが、大宮ローはどういうところなのか、と興味を持たれていらっしゃることと思います。それを知るには、実際の学生生活を見てみるのが一番ですよね。そこで、今回から皆様に大宮ローを知ってもらうべく、『大宮ロー学生リレー日記』がスタートします。
第1回は昼間主の私、AMが、次回は夜間主のUさんと昼夜交代でバトンをつないでいく予定です。第1回は、まだ模索段階で皆様の期待にこたえる内容になっているか心配ですが、楽しんでいただければ幸いです。 私達の基本的な生活は、TKC(教育支援システム)にアップされている予習案内をみて愕然とすることから始まります。「このくらいでめげていては、世のため、人のための法曹にはなれん!」と気を奮い立たせ、予習を何とかクリアし、残りの力を振り絞って授業を終える・・・そして、またTKCを見て…という「・・・の 予習が人権 ふみにじり」という川柳が学生の共感を生む環境で生活しています。そんな環境に対応するべく、学生の間では勉強会ができ、仲良く切磋琢磨しています。熾烈な競争試験である司法試験を目指すのだからと反目して不必要なライバル意識燃やすのではなく、互いに互いを高め合うそんな雰囲気で、過酷な毎日を議論と笑いの絶えない学校で楽しく過ごしています。 今週の日記は、水曜日「商事法入門」とその放課後を取り上げたいと思います。今回の商事法のテーマは「営業譲渡」。 普通のローなら、先生と学生のソクラテスメソッド方式授業を経て、判例・学説の比較検討して問題点を認識し、ある一定の結論に各々が到達する授業になるでしょう。けれども、大宮ローは違います。先生と学生という授業形式すら崩れ、タイトルのとおり、学生も先生なることがあり、より実際的な現場の知識を学ぶことができるのです。
今回の先生、学生Nさん(かつて法務部に所属し 営業譲渡を経験)の授業後の感想です

私自身も法務に従事していたのですが、エンタメ系知財を専門にやっていましたので、実際の営業譲渡の案件は扱ったことがなく、ただ、基本書・判例で予習し、わかったような気になっていたのですが、Nさんのプチ講義「企業がどういう意図をもって営業譲渡という選択に至ったのか」という現実の利害関係を知ることによって営業譲渡という制度の運用実態・その現実的な存在意義がまるで自分が案件を扱ったようなリアルなイメージとともに理解を深めることができました。様々な分野の職務経験者がいる大宮ローは全員が先生です。そして、そんな仲間と共に学べることがNさん同様楽しくてなりません。ところで、商事法入門の後は、教授会のため午後の授業がありません。なので、水曜日は、木曜日のきつい予習があるにもかかわらず、学生にとっては、ある種の開放感のある嬉しい曜日でもあります。 今日は飲むかぁ-とストレス解消兼人生語ろう会にいそしむ学生もあれば、スポーツ・文化活動にいそしむ学生もいます。「ロースクールの学生たるもの・・・する余裕くらいないといけない」という副学長の言葉が思い出されます。
放課後、勉学以外の行事で、様々な人生遍歴を経ているみんなと楽しく過ごすことは、今までにない新鮮さ、おもしろさがあり、私にとってこれからの人生の大きな財産を得たと思う瞬間です。 さて、私のとりとめのない水曜日はこのあたりで終わりにして、来週の夜間主Uさんにバトンタッチしたいと思います。お忙しい中、私のバトンを受け取ってくださってありがとうございます。夜間主の方が、どのように仕事と学業の両立を図っていらっしゃっているのか興味のある方が多いと思います。来週はそのあたりの現実的なタイムスケジュールを公開してくれるそうです。ご期待下さい。第1回 文責 昼間主AM
法学部卒 パリ第1大学DESS修了後、仏企業にて国際法務部勤務。 職歴を活かしてエンターテイメントローヤーなるべく勉学に励んでいますが、フランスで学生時代から犯罪被害者ボランティア活動に携わっていましたので、犯罪被害者を支援できるローヤーになりたいと思い悩んでいる気の多い学生です。
